当院の歯周病治療の特徴

歯周病は、生活習慣病のひとつに数えられています。自覚症状がないまま進行しやすく、気づいたときには重症化してしまっていた…というケースも少なくありません。重症化すると、歯を支えるあごの骨が溶け、歯を抜かなければならなくなる場合もあります。

当院で歯周病治療を担当するのは、この分野で30年（※）の経験を持つ院長です。院長は、「日本歯周病学会認定 歯周病専門医」と「日本歯周病学会指導医」の資格を持っています。これらは、治療の技術・知識・実績を学会に認められた歯科医師だけが取得できる資格です。また、大学の付属病院の歯周病科にて10年（※）の勤務経験があり、歯周病学の分野で歯学博士の学位も取得しました。

歯周病は、重症化してしまうと歯を抜かずに症状を改善することが難しくなります。そのため、歯科医院に通っていてもなかなか治らなかったり、「歯を抜くしかない」と言われてしまったりする患者さまもいらっしゃいます。

その点、日本歯周病学会認定 歯周病専門医・日本歯周病学会指導医の資格を持ち、30年（※）に及ぶ治療経験を持つ歯学博士の院長なら、重度の歯周病でも歯を抜かずに治療できるかもしれません。実際に当院には、歯周病にお悩みの方が他の医院からの紹介で数多く来院されています。まずは一度ご相談ください。

※2021年現在

私たちは、「歯周基本治療」に力を注いでいます。

歯周基本治療は、歯周病治療の基本である検査とクリーニングを徹底する治療方法です。我が国の歯周病治療では、簡略化した検査を行った上で治療を進めるケースが多々ございます。しかし当院では、検査の簡略化はいたしません。精密な検査を行い、お口の状態に合った、より効果的な治療計画を立てています。

最初にお口の状態を詳しく検査したあと、まずは歯の表面にこびりついた歯石を丁寧に取り除くお口のクリーニングを行います。そして、治療が終了して2週間ほど経ってから再び詳しい検査を行い、治療前に行った検査結果と比較して、歯周病が改善しているかどうかを確認。改善が見られない場合は、歯の根にこびりついた歯石を除去していきます。

それでも改善が見られない患者さまには、歯周外科治療をお勧めしています。こちらも、治療後に1か月～1か月半ほど期間を置いてから再び詳しく検査を実施。歯周病の改善具合を確認します。

このような検査とクリーニングは、歯周病治療の基本です。学会などでも効果があると実証されている、信頼性の高い治療方法だと言えます。私たちはこれらを忠実に行い、症状の改善を目指しています。中等度の症例なら歯周基本治療で改善できるケースがたくさんありますので、いきなり歯周外科治療をお勧めすることはありません。基本に沿ったステップを踏み、しっかりと治療を進めてまいります。

中等度の歯周病なら、歯周基本治療で改善できます。しかし、中にはそれだけでは改善しないような、重症かつ治療が困難なケースもございます。そうした場合でも、当院なら歯周外科治療での対応が可能です。この歯周外科治療には、「フラップ手術」と「歯周組織再生療法」があります。

フラップ手術は、麻酔をかけた上で行う外科的な処置であり、歯周病の原因を取り残さずにしっかり除去するための治療方法です。歯周病が進行している部分の歯ぐきを切り開き、歯ぐきの奥深く、歯の根の先までこびりついた歯石・プラーク（歯垢）などを目で確認し、それらを丁寧に取り除いていきます。汚れを取りきることが重要となる歯周病治療において、有効な治療法です。

この他にも、歯を支えている歯ぐき・あごの骨などの組織（歯周組織）が溶けてしまった場合には、歯周組織再生療法をご提供できます。歯周組織再生療法は、その名の通り、歯を支えている歯ぐきやあごの骨を再生する治療です「GTR法」や「エムドゲイン」といった治療方法を、症例に応じて選んだり組み合わせたりして、歯周組織の再生を行っています。

このように私たちは、患者さまのお口の状況や症状に合わせ、治療におけるさまざまな選択肢をご用意。重症化した歯周病でも、歯を抜かずに済んだり、それ以上悪化させずに済んだりする可能性があります。ただし、歯を抜いたほうが患者さまにとってメリットが大きいと考えられるときは、歯を抜くことをおすすめするケースもございます。

歯科医院に通っていてもなかなか歯周病が改善しない方や、「歯を抜くしかない」と言われてしまった重症の方も、どうぞご相談ください。当院がお力になれるかもしれません。

歯周病の治療は、大きく分けて、患者さまがご自身で行うセルフケアと、歯科医師・歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアの2つに分類できます。

歯科医院で受けるプロフェッショナルケアのみでは、歯周病は改善できません。歯周病治療において、「プロに任せれば良い」という他力本願な考えは、残念ながら望ましくありません。患者さま自身が行うセルフケアなくしては、歯周病は改善されないのです。

患者さまが積極的に治療に参加し、「一緒に治していく」というお気持ちを持っていただいて初めて、歯周病は改善できます。もちろん、サポートは私たちプロが十分に行います。歯周病の治療は、歯科医師・歯科衛生士・患者さまの三者で進めていくものです。大変なこともあるかもしれませんが、是非、一緒に歯周病治療に取り組んでいきましょう。